スイミング・プール(完全ネタバレ)

本家での謎解き部分を読んで
再見
公開時のコピーが
「見る女 見られる女
プールサイドで起こる、真夏の殺人事件。美しくありたい全女性に贈る華麗なるミステリー。」
だそうなので、男性向けではないのかも知れないなどと今更思うが。一応書く。

あらすじ
人気女流ミステリー作家のサラ・モートンシャーロット・ランプリング)は
編集者ジョン(チャールズ・ダンス)に最近かまってくれないなどと、噛みつく。
自分の別荘があるフランス行きをジョンに勧められ、閑静な田舎に行くサラ。
迎えに来ていたのは、世話係の老人マルセル。
荷物を置いて、近くにある村の店で必要な食料(ペプシ(?)のペットボトル、ヨーグルトなど)
を買い出し。(シンプルかつわびしい食事シーン)
日常(老いた父親との二人暮らし)から解放された静かで落ち着いた生活に
執筆活動もバリバリと再開する。
そこへ闖入してきたのが
ジョンの娘だと言うジュリー(リュドヴィーヌ・サニエ)。彼女は早速男をとっかえひっかえ
連れ込んで、ご乱交に及ぶ。それを見て最初いらつくサラ。
寝るときに耳栓なんぞしたりして。
男に殴られたらしいジュリーの傷跡を見てサラの気持が動いた。
マリファナとウィスキーをやりながらお互いを語り合う二人。
次にジュリーが連れ込んだ男が、近くの村でサラが好感を持って接していたウェイター、フランク
だった事から事件が勃発!
さぁ、どーなる!

ここでジュリーによるフランクの殺人が行われ、事態を知ったサラと二人で
フランクを敷地内に埋め、事件は無かった事にするわけだ。
アルバイトに行くと言って別れるジュリーからの母親(ジョンの妻)が書いたという恋愛小説を預けられたサラは、別の出版社から自分の名義で出版し、それをジョンに告げる。
驚いているジョンに会いに来たのは娘のジュリア(ジュリーではない)であった。
ここで、ジュリーの存在とは?という謎を突きつけられるわけだ。
本家での解釈は大別して
1.サラの想像の人物
2.過去の自分
3.亡霊(ジュリーの母親)
となってる

いろいろと考えた結果
1の答えになった。
別荘に行った時点で、自分の小説世界に入り込んだ、というものだ。
観る者は、サラの小説と実体験が混沌とした世界を見せられるというわけ。
ジュリーのお腹の傷は自分の中絶手術の跡。
中絶した赤ん坊=フランクか?
マルセルの娘(ミレイユ・モセ)から「母親は事故で亡くなった」と言われるのは
サラの母親の事だろう。
マルセルの存在(最後に性的刺激を与えられる)は神か?
別世界に行って、いろんな刺激をいろんな形で吸収し瑞々しい世界を取り戻したサラ。
ラストは希望の光に満たされているサラの手を振る姿で終わる。
テーマは「女性の神秘」
これだろう


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ジョーさんの日記で知った「アウターリミッツ」
2巻目の4話から吹き替えで見ることに(老眼ゆえ)
ドナルド・プリザンスの奥さんの台詞がスゴイはっちゃき